日々是好日(校長室だより)

日々是好日(校長室だより)

ウイルスの次にやってくること(日本赤十字社より)

北高生の皆さん元気に過ごしていますか。

いまだに収束の見通しが立たず、先行きが見通せないままの日々です。こんな時はネットやテレビなどから情報を得ることが多いと思いますが、有用な情報だけでなく、根拠のないもの、人を混乱させるもの、悪意のあるものなど玉石混合です。

本校にもYouTubeで教材発信をしている先生もいますが、日本赤十字社のYouTubeで興味深いものがありましたので紹介します。公共機関など発信元がしっかりした情報を選ぶのも大切ですね。

 

【日本赤十字社 ウイルスの次にやってくること】

 https://www.youtube.com/watch?v=rbNuikVDrN4

 

言の葉

科学的に考えるということは、一つのことをいろいろな角度から柔軟に考えることができる頭を持つことである。だから自分の考えへの批判的な意見も意識的に探して、必要なら自分の考えを修正したりすることが必要である。

「学校に入り込むニセ科学」 佐巻健男 平凡社新書 p241

できることから始めよう

休業中の教室より

学校内を歩いていたところ、ある教室の黒板に描かれていました。

「今できることを探そう!!できることから始めよう。」先生からのメッセージでしょうか。

休業が長くなり、焦っている生徒もいると思いますが、このメッセージの通り「できること」から始めてみてください。ひとつひとつを積み重ねることが大切です。

言の葉

明日に向かって何もしないなんて、オレには耐えられない。

「マイルスに訊け!」 中山康樹 イースト・プレス
(Miles Davis ジャズトランペッター、1926~1991)

言語力を鍛えよう

北高生の皆さんへ
 皆さんの家庭学習は順調ですか。
 ところで、皆さんは、今、テキストや資料を読んだり、動画・音声を見たりして勉強していますが、きちんと理解できていますか。「日本語で書いてある文書だから、きちんと理解できている」と思っているかもしれませんが、本当にそうでしょうか。教室の授業では、言葉以外に先生の表情や動作、板書の順番や筆圧、周囲の友達の相槌や視線など様々な情報が先生の「言葉」を補って理解していたことに気づいた人もいることでしょう。テキストだけの学習では「言葉」をきちんと理解することがとても大切です。
 私が10年ほど前からご指導いただいている、国立情報学研究所の新井紀子先生が「AI vs.教科書が読めない子どもたち」という著書で、実は子供たちは教科書を「きちんと」読めていないという話をしています。私たちは日常の会話は何不自由なくしていますが、「意味のある」日本語をきちんと使っているかが大切なのです。Lineやメールのやり取りでは、意味ある日本語の力を身に着けることはできません。論理的な言葉を理解するためには新聞や読書でこの文章は何を言いたいのか、他人の言葉でなく自分の頭で理解することが大切です。
 私が勧めるのは新聞の社説を読むことです。社説は1000から1200字程度で書かれていて要旨をまとめやすい文章が多くあります。このような文章をまとめたり書いたりする練習をすると受験の小論文にも有効ですからぜひ試してみてください。わからない言葉があれば、辞書を引くことも忘れずにやってください。
 さらに、日常の生活の中でも、「なぜ」をきちんと説明することで論理的思考力をつけることができます。日本サッカー協会会長の田嶋幸三さんが「意味のないプレーは説明できませんが、狙いや意図のあるプレーは、そのプレーが成功したか失敗したかにかかわらず、その理由を語ることができる。」といいます。何も考えずに100本のシュート練習をするより、位置、角度、回転、視線、呼吸、風、相手の位置など考えて20本打つなど工夫してみてください。日常の練習にも意味を言語化して考えることで効果的な練習となり、論理的思考の練習にもなるのです。
 休業中のこの時間を使って、じっくり本を読むのもいいですね。頑張ってください。

言の葉

サッカーは失敗のスポーツ。ですから、失敗のできる体験は、とても大切なのです。試行錯誤で何度も何度もトライするからクリエイティビティが生まれてくる。日本の選手たちにクリエイティビティが足りないとすれば、一つの答えを求めすぎる結果、失敗を恐れてトライしないからではないでしょうか。

「言語技術」が日本のサッカーを変える 田嶋幸三 光文社新書p197 本文中の引用はP109

生徒の皆さん、家庭学習は進んでいますか?

学校は休業中ですが、生徒の皆さん、家庭学習は進んでいますか。

 入学式で1年次生に話をしましたが、こんな時こそ北高生としての本領が発揮されるはず。
本校は単位制で履修科目を自分で選択して決める学校です。シラバスにもあるように、君たちには自己管理力と積極性が求められています。この状況で何をなすべきか自ら選択し、行動してください。

 さて、生徒の皆さんが登校していないなか、先生方は教材研究、プリント作成、動画による教材配信など生徒の皆さんが自宅にいながらも学習できる教材の作成に余念がありません。生徒の皆さんは、家庭学習でしっかりと応えてください。HPの教材が見られないときは学校に連絡してください。

 また、学校再開に向けた行事や授業計画の再編成などにも取り組んでいます。さらに、再開時に良い環境でスタートできるように有志で壁のペンキ塗りに取り組んでいる先生もいます。

  

 ※(踏み台なしで天井まで塗っているのは誰でしょう? 本校の天井が低いのではありません。)

 本校教職員の一人一人が、生徒のことを考え、今やるべきことに取り組んでいます。緊急事態宣言により、出勤も制限されますが、できる範囲でそれぞれが全力を尽くして学校の再開に備えています。生徒の皆さんも自身の体調管理に気を付け、この時間を有効に活かした生活をしてください。

 

言の葉
小さく生きる人生、自分がやれること以下の生活で満足してしまう人生には、何の情熱もありえない
ネルソン・マンデラ (元南アフリカ大統領 1918-2013 )

【入学式式辞】入学おめでとうございます

 本日の入学式、皆様のご理解ご協力により無事終えることができました。
保護者の皆様は中学の卒業式に続き、高校の入学式に参加できない状況でしたが、
ご理解いただき、心よりお礼申し上げます。
 入学式の様子を少しでも伝えたく、校長式辞を掲載させていただきます。
時間短縮のため、用意していた式辞は読まずに、生徒へは短い言葉でお祝いを伝えました。
本日読まなかった式辞は、お子様にも読んでいただきたいと思い掲載しました。

(本日の式辞)
 このような状況のため、あらかじめ用意していた式辞はホームページにアップします。後で見てください。ここでは、一番伝えたかったことだけを話します。

 3年後になりたい自分を想像し、それに向けて、挑戦する努力をしてほしい。この臨時休業の時間さえ、一つのチャンスです。(この時間を)どう使うか、君たち北高生の真価が試されている。フレキシブルな対応をできるものが、この先、困難な時代を生き抜くことができるのです。
  入学にあたり、皆さんに作家 井上 靖 先生の言葉を贈ります。
   『努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る』
 浦和北高校で、夢と希望を語る3年間を過ごすことを期待しています。


(本日読まなかった式辞)
 春うららかな、今日の良き日。
 本日、令和二年度 埼玉県立浦和北高等学校の入学式を挙行できますことを、本日は出席が叶いませんが、学校を支えていただいているすべての方々に心から感謝申し上げます。
 新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。本校教職員を代表してお祝いを申し上げるとともに、皆さんの入学を心より歓迎いたします。皆さんは、本校第四十三期生、令和の時代となって初めての新入生です。

 本校は昭和五十三年に開校され、今年で四十三年目を迎えました。「自律」「向学」「健康」「誠実」の四つを教育目標とし、これまで、一万四千八百人を超す卒業生を社会に送り出し、それぞれ多方面にわたり活躍しております。平成八年度からは「単位制による学習システム」を導入し、多様な進路実現に向けて、少人数の指導や、充実の施設設備により、県下でも恵まれた教育環境を実現しています。このような学校で皆さんは、本日から北高生として、三年間の高校生活を歩み始めます。

 入学にあたり、大切なことは、今、高校生活に対して抱いている新鮮な気持ちをいつまでも忘れないで、前向きな姿勢で、主体的に学校生活に取り組むことです。
 そこで、皆さんに取り組んでほしい、三つのことを伝えます。

 一つ目は、「目標をしっかり立てる」3年後にどんな自分になりたいのかを想像し、それに近づくために、三年間を見通した計画を立てて、実践してください。皆さんには十分な素質があります。毎日、欠かさずに努力を続ければ、目標は達成できます。

 二つ目は、「向上心を持って生活する」ということです。本校の教育目標の一つに「向学」があります。入学したことはただスタートラインに立っただけ、次の目標に向かって前進してください。そのためにはタイムマネジメントが大切です。本校の自由に組めるカリキュラムの特色をダイナミック活かして、一時間一時間の授業を大切にしてください。高校生の本分は「学ぶ」ことです。皆さんの周りにはスマホやゲームなど時間を浪費させる誘惑はたくさんあります。誘惑に負けずに自分の目標を達成する強い意志を持って時間を有効に使ってください。
 本校の先生方は「チャイム始業の徹底」や「私語のない自習」など授業を大切にしています。厳しくも、一人一人の力を伸ばす授業に真剣に取り組んでいます。しっかり吸収してください。

 三つ目は、「人との出会いを大切にする」ということです。高校生活で出会う仲間は一生涯の友となります。多くの仲間との出会いを通して自らを磨いていただきたいと思います。新入生三百十八名の出会いに感謝し、北高生として連帯感を持ち、互いに高めあいながら、それぞれの目標に向かい、この仲間と三年間過ごせてよかったと思える高校生活を送ってほしいと願います。

 本日はコロナウイルスの影響で来賓や保護者、在校生のいない入学式となりましたが、それぞれの方が皆さんの入学をお祝いしています。式が終わりましたら、皆さんの受験勉強を支えてくださった保護者の方々へ感謝の気持ちを伝えてください。

 結びに、君たちの充実した高校生活を願い、作家 井上 靖 先生の言葉を贈ります。

     「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」

 浦和北高校で 夢と希望を語る3年間を送ることを願い、式辞といたします。

令和二年四月八日
埼玉県立浦和北高等学校長 佐藤智明

入学式前日の教室

入学式前の教室にて

 

コロナウイルスを考慮し極力短時間で連絡をするため、1年次の先生方が配布物などをセットにして机上に置きました。できる限り3密を避け、子供たちの安全に配慮しながら入学式を実施させていただきました。保護者の皆様の御理解に感謝申し上げます。

入学式では、新入生にきちんと高校生としてのスタートを伝えることができ、止まっていた歯車を動かすことができたと思います。今日を境に、前に進むのみです。充実した3年間を送ってください。

言の葉

少しずつ前に進んでるという感覚は、人間としてすごく大事
イチロー 野球選手