日々是好日(校長室だより)

日々是好日(校長室だより)

演劇部 ラジオ取材

本日、TBSラジオにて演劇部のインタビューが放送されました。

放送されたのは、TBSラジオ「萩上チキ・Session」という番組で「高校生と東日本大震災」というテーマでの話の中で福島県のふたば未来学園の取組とともに取り上げられました。

演劇部が埼玉県高等学校演劇中央発表会で演じた「ガッコの階段物語」は最優秀賞(県優勝)をいただき、関東大会出場を果たしたのですが、そのストーリーでは東日本大震災がストーリーのもとになっています。発表を見ていた記者の方がぜひ話を聞きたいということで今回のインタビューとなりました。

生徒たちがこの作品を演じるにあたり「真摯に取り組まなくてはならない」という想いで、部員が取り組んでいたことなどがわかりました。だからこそ、迫力ある演技ができたのだと思います。

震災から10年、演劇の力で語り継ぐことも大切なことと感じました。

 

言の葉

 

卒業式

 

本日、天候にも恵まれ令和2年度卒業証書授与式を実施しました。

緊急事態宣言下のため、保護者1名のみの参加とし、式の内容も見直して感染拡大防止対策のもと実施です。

昨年度は生徒だけの卒業式でしたが、今年度は保護者の方にも見ていただくことができ、ほっとしました。

少しでも早く、コロナウイルスの感染拡大が終息することを願います。

言の葉

 社会では、人は人をグループ分けしようとします。人種であったり、国籍であったり、性別であったり、これらの分類を時に優劣をつけようと差別することすらあります。しかし生物的な観点からゲノムデータを見ると、ひとりひとりが貴重な存在であり、優劣をつけるといった発想にはなりません。

「生命科学的思考」 高橋祥子(生命科学者、ジーンクエスト代表取締役) p53

 

卒業証書授与式 式辞

令和2年度卒業式 校長式辞

 桜の芽も色づき、校庭に吹く風に春の柔らかさを感じる、今日の佳き日、多くの保護者の皆様に御出席いただき「第41回卒業証書授与式」を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましてもこの上ない喜びでございます。これまで支えていただいた皆様に心より感謝申し上げます。
 ただいま、卒業証書を授与した三一四名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。本校の卒業生は皆さんを加えて、一万五千百六十一名となりました。
 皆さんの高校生活最後の年は 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一斉休校や学校行事の中止、部活動最後の大会や発表会の中止など、不完全燃焼のまま卒業を迎えた人もいることでしょう。

 コロナウイルスの感染拡大はいまだ収束しておらず、世界中で多くの方が命を落としました。こんな時代だからこそと他人のために使命感をもち懸命に闘う人、一方、残念ながらうまくいかない理由をすべてコロナや他人のせいと周囲の人を傷つけてしまう人がいます。もしかしたら、私たちの多くは、そのどちらの面も自分自身の内に抱え、心の中で葛藤し、大きなストレスを感じていたのではないでしょうか。
しかし、この時代で多くの経験をしたからこそ、皆さんは確実に、強く、たくましくなりました。いつか振り返ったとき、高校生時代にこの経験ができてよかったと思えることを心より願います。

 世界を見渡すと、感染症の拡大や、自然災害、地域紛争など絶えることのない不安が続いています。2015年、国連本部で「持続可能な開発サミット」が開催され193加盟国の全会一致でSDGsが採択されました。No one will be left behind(誰一人として取り残さない)を理念として提唱され、2030年までに達成するとした17のゴールは、各国が努力しているものの様々な課題があり達成は厳しい状況です。

 今、日本だけでなく、世界においても、先行き不透明な時代と言われています。しかし、考えてみれば過去こそ確定しているものの、現在は進行中であり、未来は不確定「不透明」なものです。もっと安心して先が見通せる社会に皆さんを送り出せなかったことは、一社会人として悔やまれてなりませんが、不透明がゆえに、大いなる可能性も秘めていると考えてはいかがでしょうか。自分と未来は変えられる。皆さんが、未来に大きく飛躍することを願います。

 その未来への旅立ちにあたり一つお話しして餞の言葉としたします。筑波大学名誉教授の門脇厚司氏の「社会力を育てる」にこんな指摘があります。日本では「お互いさま」を美徳に互いに助け合ってきたはずであったのに、現状は、自己責任を名目に弱者を社会的に排除しようとする傾向が顕著になっていることが問題である、というものです。門脇氏はそこで、この問題を適切に解決するために「社会力」を身に着ける必要性を提唱されます。社会力とは「人が人とつながり、社会を作る力」と定義しています。「社会を作る力」とは「自分も社会の一員であるという自覚を持ち、他者の立場に立って物事を考え、他者の意図や気持ちを理解し、他者を思いやりつつ、自らの意志で他者と協力して物事を行うことができる資質能力のことである。としています。

 私は、その「社会力」の基礎となるものは何かと考えたとき、思い浮かぶのは「忠恕」の心です。「忠恕」というのは「論語」にある言葉で、孔子の考える最高の徳である「仁」を自分自身の思いやりに正直である「忠」と、他人の苦境に思いやりを持つ「恕」によって解き明かし、それらをまとめて他人に対する暖かな思いやりの情義で「忠恕」と説明しています。
 わかりやすく言えば、「まごころと思いやり」これこそが最高の徳であると説いています。この「忠恕」という言葉は、本県出身、近代日本の経済発展に貢献し「道徳経済合一説」を打ち立て、次の一万円札の肖像となる渋沢栄一翁の好んだ言葉でもあります。

 「忠恕~まごころと思いやり」と言葉にしてしまうと、特別な言葉ではなく、新鮮な響きもありません。しかし、能力主義と個人主義からなる今日の産業社会は、知らず知らずのうちに、私たちにこの忠恕の心を忘れさせてしまったのではないか「お互いさま」の美徳をどこかに追いやってしまったのではないかと思えるのです。残念ながら、自由をはき違えて勝手気ままな行動をする人や公共心に欠ける人、ちょっとしたことで相手のことを許すことができない不寛容な人、等々がの報道が後を絶ちません。だからこそあえて「忠恕」の心の大切さを強く感じるのです。

 自分が幸せな人生を歩みたいと思うのと同様に他者もまた幸せに生きたいと願っている、という考えに立って行動してほしいと思います。ぜひ、忠恕の心を根本に据えた、社会力のある人へと自己変革を遂げ、よりよい社会づくりに貢献できる人になることを強く望みます。

 最後になりましたが、卒業生保護者の皆様、お子様の御卒業、心からお祝い申し上げます。皆様には3年間PTA会員として、本校の教育活動に温かい御理解とお力添えをいただきました。本校教職員を代表して厚く御礼申し上げます。

 卒業生の皆さん、本日まで育てていただいた保護者やお世話になった皆様に感謝の心を忘れず、本校の校章に由来する鵬のごとく、それぞれの世界に向けて飛び立ってください。皆さんの御健勝と御活躍を心からお祈り申し上げ、式辞といたします。

 

 令和三年三月十日

 埼玉県立浦和北高等学校長  佐藤智明

明日から学年末考査です(1・2年次生)

本日、学年末考査前の最後の授業でした。生徒の皆さんは、明日からの試験、頑張ってください。

試験期間中に祝日や入試があるため、長めの試験期間となりますが、じっくりと取り組むことができると思います。

 

図書館では「埼玉県の高校司書が選んだイチオシ本2020」のコーナーができました。試験が終わったらぜひ本を手に取ってみてください。

言の葉

私はあなたにその本をあげるだけ。中に書いてあることを学ぶ勇気は、あなたが持たなければならないのよ。

ロケットボーイズ Homer.H.Hickkam,Jr  草思社

 

食堂・パン販売 最終日

本日、考査や入試等のため、食堂・パン販売が最終日でした。

いつもおいしい食事を提供していただきありがとうございました。

新年度も、引き続きよろしくお願いいたします。

 

言の葉

 食は玉よりも貴く、薪は桂より貴し。
 (食物は宝石より貴重であり、薪のほうが桂の木よりも貴ばれるものである)

「戦国策」  劉向 (紀元前77年 - 紀元前6年 前漢の学者、政治家。)

うらにゃんがやってきた!

美術選択の3年生が「うらにゃん(浦和北高校のマスコット)」を連れてやってきました。

元のうらにゃんをアレンジして、オリジナルのキャラクターを制作したようです。

それぞれのキャラクターに合わせて設置場所も考えてくれました。

眺めていると思わず微笑みたくなるような猫たちで、生徒たちの豊かな発想に感心します。

  

  制作した生徒たち。かわいい「うらにゃん」をありがとう!!

  

 しばらく、校長室で大切に飼育します。

言の葉

行き詰った今の日本の社会は、あえてタブーに突っ込んだ笑いを必要としてはいないか。笑いは、不安や恐怖で凍り付いた空気を解きほぐし、おおらかな生命の時間を取り戻してくれる、大いなる恵みなのである。 

「挑戦する脳」 茂木健一郎 集英社新書 p110

3学期校長講話

本日の始業式で生徒に話をした内容です。

 

新年あけましておめでとうございます。
今日から3学期が始まります。気持ちを新たに頑張っていきましょう。

さて、Covid-19(コロナウイルス)感染予防について
皆さんは報道等で知っての通り、1月7日に国から1都3県に緊急事態宣言が発令されました。
埼玉県教育委員会は「感染防止策を徹底しながら教育活動を継続する」という方針を決めました。
本校においては、昨年度末に連絡したとおり、時差登校や短縮授業、及び部活動の原則禁止などです。
食事中の会話禁止、登下校は密を避けて時間差登校や速やかな下校も徹底してください。
また、バス内での会話を控える、部活動後や登下校中もマスクをし、飲食等をせず速やかに帰宅する。
こうした対策によって、昨年度のような一斉休業を回避して、君たちの学びを止めないようにしたいと考えています。

皆さんが部活動など、もっと制限なく活動したいという気持ちはよくわかりますが、
学校、社会、そしてあなたたちの身近な人を守るための行動をとる必要があります。

私の家の近くには大きな病院があって、年末年始も救急車が頻繁に病院に出入していました。
年末年始も休みもなく不眠不休で闘っている医療従事者をはじめとする、
エッセンシャルワーカーと呼ばれる方々の厳しい状況を理解し、皆さんには自覚を持った行動をお願いします。

さて、これから入試に向けて、最後の頑張りの生徒もいることでしょう。
1・2年生も次のステップに向けて準備の時です。

今日は、元プロ野球千葉ロッテマリーンズの監督 ボビーバレンタインさんの言葉を紹介します。
彼は選手に5Pを意識するように話していたそうですが、その5Pとは
「Perfect Preparation Prevent Poor Performance.」
(入念な準備をすることで 残念な結果を 避けることができる)
イチロー選手も同じようなことを言っていて
「準備というものは、言い訳の材料となりうるものを排除していく、ということ」

どちらも、「備えあれば憂いなし」と似た言葉です。
2学期の終業式に話をした「セレンディピティ」の内容にも共通するものがあります。

コロナ禍という状況はみな同じです。
この状況下であっても、「自分にできる限りのことはしっかり取り組んだ。」
と自分自身に言える3学期を過ごしてくれることを期待します。

校長 佐藤智明

 

2学期終業式

本日、2学期の終業式を行いました。

応接室から発信し、生徒は各教室のプロジェクターで映像を見ながら話を聞きました。

校長が話した内容を掲載いたします。

【校長講和】

 今日は「セレンディピティ(Serendipity)」「今後のコロナ対策」「冬休みの過ごし方」の話をします。
 セレンディピティという言葉を聞いたことがありますか。「予測外の幸運な偶然」などという意味で使われることが多い言葉です。私がこの言葉を初めて聞いたのは 2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹先生の話です。

 ある日、白川先生の研究室でポリアセチレンを合成する実験をしていた外国人研究生が間違えて1000倍濃い触媒で反応させたため、本来の実験は失敗してしまいます。ところが、失敗して生成された化合物の膜を見て、白川先生は、面白そうだなと興味を持ちます。
 生成されたポリアセチレンは有機化合物ですから通常は電気を通さない物質です。しかし「もしかしたら、電気が通るかもしれない」と思って、研究を進めたものが、携帯電話のリチウムイオンバッテリーの電極やタッチパネルのもとになりました。この偶然の発見がなければ、皆さんが持つ携帯電話は平野ノラさんがテレビのネタで使っているような大きな電話のままだったかもしれないし、タッチパネルで操作するスマホやiPadも開発されることがなかったかもしれません。
 「セレンディピティ」という言葉は、『セレンディップの3人の王子』というペルシャの童話から引用されました。登場人物の3人の王子が偶然と洞察力を元に、旅の途中で探し求めているものを発見するという話です。
 セレンディピティは「予測外の幸運な偶然」という意味で使われますが、多くの科学者がこの言葉を使うときに「幸運は誰にでも訪れている、ただし、好奇心や認知力、洞察力などをもって準備をしている人にしか幸運な偶然はやってこない、準備をしていなければ、幸運は目の前を通り過ぎて行ってしまう。」という意味が含まれているのだと思います。

 さて、次にCOVID-19の状況ですが、いまだ収束の目途はたっていません。
医療関係者の方をはじめ、多くの方が命を守る、生活を守るために尽力していただいています。また、多くの企業や飲食店などは苦境に立たされています。これ以上の拡散を防ぐためにも、私たちは不要不急の外出を控えるなど、できることに取り組まなければなりません。
 本校の対応について。新聞報道にもありましたが、埼玉県教育委員会から発表されたとおり、冬休み以降の部活動は公式戦などを控えている部活を除いて1月17日まで原則中止、3学期の授業も始業時間を遅らせるなどの対応をします。学校行事の中止など、思うように活動ができなかったうえに、さらにこのような対応となってしまうことを残念に思います。
 しかし、君たちは、この逆境と思える時代をどう生きていくのか。生き抜くための武器は何かを考えてほしい。
それは、しっかりとした知恵を身に着けることです。テレビのクイズ番組でやっているような、単に知っているかどうかを問う知識ではなく、答えのない問いにどうやって答えるか。ネットの検索エンジンで探すのでなく、自らの手で作り上げていくという知恵が必要です。
 その土台を作るために、入試科目だけでなく幅広い学習をすることや本を読む、いろいろなものに興味を持つ、さらに人間関係や心身を鍛えることが大切になってきます。年明けに行われる英検もその一つです。身に着けた知識は、君たちの人生を切り拓くための、一生ものの武器になります。
 明日から迎える冬休み、部活動が中止になり、初詣や田舎に帰ることもかなわないこともあるでしょう。そんな例年の年越しと違う時だからこそ、君たちがいつかセレンディピティをつかむための準備に取り組むチャンスといえます。

 健康に気を付けて、充実した冬休みを過ごしてください。3学期に元気に会いましょう。

 

今学期もあと1日です

今学期もあと一日です。

Covid-19の影響でほとんどの学校行事が中止になり、

生徒の気持ちが落ち込んでいることを担任の先生方はとても気にしています。

Covid-19の感染拡大が止まらない今、それに代わるものができるかどうかは難しいところですが

各年次、担任は何とか元気づけようといろいろ工夫しているようです。

終業式前日、夜の教室には生徒を元気づけたいという担任の思いが込められた黒板アートなどがありました。

 

  

言の葉

 自分のことよりちょっと他人のことを考える、こんな事ができる人を心豊かな人という
 雪山隆弘

学食・パン販売は2学期最終日

本日は、2学期最後の学食とパン販売の日でした。今学期も大変お世話になりました。

3学期もよろしくお願いいたします。

 

  本日はガパオライスをいただきました。

ガパオライスはタイ料理で、ガパオとはハーブの一種だそうです。

タイを旅行しているとき、メニューのなかで唯一馴染みがあったガパオライスはよく注文していました。

言の葉

「人に会う」「本を読む」「旅をする」といった実体験を通じて知識や考える型、発想のパターンを吸収し。咀嚼した結果をアウトプットすることによって自分のものにしていくこと。その一連の営みが学びであり勉強であると僕は捉えています。

「出口版 学問のすすめ」 出口治明(立命館アジア太平洋大学 学長) 小学館 p4